イラストでみる健康づくり運動指導―保健婦・栄養士・健康づくり指導者のために―

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イラストでみる健康づくり運動指導―保健婦・栄養士・健康づくり指導者のために―

(book0003)

著者

島岡 清 (名古屋大学総合保健体育科学センター 教授)

書籍データ

【発行日】 2001年9月26日
【判型】 B-5
【ページ数】 110

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序文

「市民健康づくり教室」で運動指導(個人面接と実技指導)を担当するようになってから20年近くになります。その間、保健所や保健センターが地域に提供する健康づくりプログラムの中で運動の持つ役割は飛躍的に増加して来ました。健康づくりの現場で、プログラムの企画や運営に携わっている保健婦や栄養士の方たちと一緒に仕事をする機会も多く、それまで運動指導に関する教育や研修をほとんど受けて来なかったにもかかわらず、運動指導せざるを得ない立場に立たされ困っている方たちの姿も多く見てきました。その方たちのために、運動指導に関する公開講座や研修会を自分なりに行って来ましたが、その度にテキストの必要性を感じていました。運動生理学やバイオメカニクスの立場から、あるいはスポーツ医学や運動療法の立場から書かれた優れた専門書はたくさんありますが、健康づくりの実践現場では思うように役立ってはくれません。そこで本書では、これまで著者が行ってきた健康づくり指導者向けの講義スライドを元にして、特に中年層をターゲットとした運動指導に重点を置いてテキストを作りました。

Ⅰ部の[基礎編]では運動指導に対する考え方や基礎知識について書きましたが、一般論は少なくして、実際の運動指導の中で得られた具体的データや自分自身の考えに基づいて書くようにしました。

Ⅱ部の[実践プログラム編]では、実際に保健センターで実施された減量プログラムのデータを元に、栄養指導と運動指導の併用で期待できる効果について具体的に書きました。

Ⅲ部の[運動実践編]ではストレッチング運動、レジスタンス運動、ボール運動、ウォーキングについてイラストで運動の仕方を示しました。特に運動指導の中で評判の良かったボール運動についてはイラストを多くしました。これらのイラストについては、指導者がコピーにとってプログラム参加者に配るための資料を作ることを念頭に置いて作成しました。

本書を読み返してみますと、不十分な点もありますが、保健所や保健センターをはじめとする各種健康増進関連施設に勤務する保健婦、栄養士、健康づくり指導者の方々に役立っていただければ著者の喜びとするところであります。

島岡 清

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