2024年版スポーツ栄養学最新理論【目次】

はじめに

1章 糖質摂取とパフォーマンス  塩瀬 圭佑
1.糖質の消費と貯蔵
(1)糖質の貯蔵
(2)糖質の消費
(3)筋グリコーゲン量の低下と疲労
2.試合数日前の糖質摂取:カーボローディング
3.トレーニング・試合当日の糖質摂取
4.トレーニング・試合中の糖質摂取
(1)糖質の混合摂取
(2)胃腸トレーニング
(3)糖質の摂取形態
(4)糖質マウスリンス
5.運動後の糖質摂取
(1)短時間での回復
(2)翌日までの回復
6.糖質とたんぱく質の同時摂取
7.アスリートの糖質摂取の状況
8.女性アスリートの糖質摂取
(1)運動前の糖質摂取
(2)運動中の糖質摂取
(3)運動後の糖質摂取
9.糖質制限と運動パフォーマンス
(1)運動前後の糖質制限
(2)糖質制限による筋適応のメカニズム
(3)パフォーマンスへの影響
まとめ

2章 たんぱく質摂取とパフォーマンス  藤田 聡・安田 純
1.たんぱく質摂取とパフォーマンスの考え方
2.アミノ酸によるたんぱく質代謝の調節
3.たんぱく質の種類の違いと筋たんぱく質代謝への影響
(1)たんぱく質の種類とIAAおよびロイシン含有率
(2)たんぱく質の種類と筋肥大の応答
(3)植物性食品におけるたんぱく質量の確保の注意点
(4)たんぱく質抽出物としてのプロテインサプリメントの活用
4.1日のたんぱく質摂取量(減量・増量での摂取量,危険性,1食での摂取量)
(1)減量時のたんぱく質摂取量
(2)増量時のたんぱく質摂取量
(3)たんぱく質摂取の危険性
(4)MPSを最大化する1食でのたんぱく質摂取量
5.たんぱく質の摂取タイミング
まとめ

3章 脂質摂取とパフォーマンス  寺田 新
1.低脂質・超高糖質食とパフォーマンス
2.中程度脂質食とパフォーマンス
3.競技選手の身体組成およびコンディションと中鎖脂肪酸
4.筋たんぱく質代謝と中鎖脂肪酸
おわりに

4章 鉄代謝とパフォーマンス  石橋 彩・後藤 一成
1.生体内の鉄の働き
2.貧血の評価
3.鉄状態が運動パフォーマンスに与える影響
(1)鉄欠乏と運動パフォーマンス
(2)鉄過剰と運動パフォーマンス
4.スポーツ選手の鉄代謝に影響を与える要因
(1)ヘプシジンの役割
(2)運動によるヘプシジン分泌
(3)スポーツ選手のヘプシジン分泌に影響を与える要因
  1)エネルギーや糖質の不足
  2)月経
  3)低酸素環境
5.食事からの鉄摂取
(1)鉄の必要量
(2)食事に含まれる鉄
(3)鉄剤・鉄サプリメント
(4)鉄を摂取するタイミング
おわりに

5章 カルシウム・ビタミンD摂取とパフォーマンス  池戸 葵
1.骨組織の恒常性
(1)骨のリモデリング
(2)カルシウムの恒常性調節
2.カルシウム
(1)運動中のカルシウム恒常性の変化
(2)運動前のカルシウム摂取
3.ビタミンD
(1)ビタミンD不足の判定基準
(2)ビタミンDの疲労骨折予防効果
(3)カルシウムとビタミンDの併用摂取による疲労骨折予防効果
4.アスリートと骨量
5.エネルギー不足が骨に及ぼす影響
(1)エネルギー不足の評価
(2)エネルギー不足と月経異常
(3)エネルギー不足が骨組織に及ぼす影響
(4)エネルギー不足と骨髄脂肪
(5)エネルギー不足とビタミンD
6.骨の健康に必要な食事
おわりに

6章 運動パフォーマンスを支える消化器系機能  鍛島 秀明
1.長期間運動中における糖質飲料の摂取と消化器系機能
2.食事に対する消化器系機能の適応
3.一過性の運動が消化器系機能に及ぼす影響
4.運動の実施時刻が消化器系機能に及ぼす影響
5.長期的なトレーニングが消化器系機能に及ぼす影響

7章 腸内細菌叢と栄養・スポーツ  宮地 元彦
1.腸内細菌叢と宿主の健康や疾患との関連
2.食事・栄養素と腸内細菌叢
3.スポーツ・身体活動と腸内細菌叢
4.運動(トレーニング)と腸内細菌叢に関する縦断・介入研究
5.まとめと展望

8章 頭脳パフォーマンスと栄養  松井 崇
1.頭脳パフォーマンスの研究モデルとしてのeスポーツ
2.eスポーツにおけるスポーツ栄養学の貢献
3.eスポーツパフォーマンス構成要素と栄養学の可能性
4.eスポーツのパフォーマンスと健康におけるエナジードリンクの影響
(1)グルコースが高める認知パフォーマンス
(2)カフェインが高める認知機能とeスポーツパフォーマンス
(3)グルコースとカフェインの過剰摂取問題
(4)炭酸水が高めるeスポーツ時の認知パフォーマンス
5.通常の食事内容の改善は頭脳パフォーマンスに有効か
(1)低GI食
(2)プロテイン
6.カフェインに代わるエルゴジェニック・エイド:eスポーツのためのブレインフード
7.あるチームの事例
おわりに

9章 減量と増量  三浦 征・川中健太郎
1.エネルギー制限による減量
(1)エネルギー制限による体重減少
(2)エネルギー制限による体脂肪量減少
(3)エネルギー制限による除脂肪量減少
(4)エネルギー制限による除脂肪量減少の機序
  1)エネルギー制限による筋たんぱく質合成低下の機序
  2)エネルギー制限による筋たんぱく質上昇の機序
(5)エネルギー制限による除脂肪量減少に及ぼす因子
  1)たんぱく質摂取量
  2)糖質摂取量
  3)元々の体脂肪量
  4)冬眠動物
(6)エネルギー制限による消費量現象
(7)エネルギー制限が寿命や健康に及ぼす影響
2.エネルギー付加による増量
(1)エネルギー付加による体脂肪量増加
(2)エネルギー付加による除脂肪量増加
(3)エネルギー付加による除脂肪量増加のメカニズム
(4)エネルギー付加による除脂肪量増加に影響を及ぼす因子
(5)エネルギー付加の目安
おわりに

10章 トップアスリートへの栄養サポート  井上なぎさ・飯塚 太郎
1.実践的な栄養サポート
(1)バドミントン日本代表チームにおけるコンディショニングに関する課題
  1)大会期間中のコンディショニング
  2)年間を通じたコンディショニング
(2)栄養サポートの目的
(3)栄養サポートの流れ
  1)実態調査
  2)栄養評価
  3)栄養教育
2.バドミントン日本代表チームに対する実践的なサポートの事例:大会期間中における身体組成の管理
(1)実態調査(客観的データの活用)
(2)栄養教育の実践
(3)チームに対する栄養教育への展開
3.実践的な栄養サポートがもたらす複合的な成果:バドミントン日本代表におけるビタミンD不足に対する
栄養介入の有効性
4.ジュニアアスリートへの実践的な栄養サポートの重要性
5.スポーツ栄養士の立場から持続的な国際競技力向上に貢献するために

索引