エッセンシャル スポーツ栄養学

book0059

エッセンシャル スポーツ栄養学

(book0059)

日本スポーツ栄養学会監修

編者

髙田 和子 国立健康・栄養研究所栄養・代謝研究部 室長
海老久美子 立命館大学スポーツ健康科学部 教授
木村 典代 高崎健康福祉大学健康福祉学部 教授

著者

石田 浩之 慶應義塾大学スポーツ医学研究センター 教授
石橋  彩 国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター 研究員
石原 健吾 龍谷大学農学部 准教授
岩本紗由美 東洋大学ライフデザイン学部 教授
上野 俊明 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 准教授
薄井澄誉子 早稲田大学スポーツ科学学術院 講師
大関 信武 東京医科歯科大学再生医療研究センター 助教
大城ちか子 琉球大学医学部附属病院栄養管理部 管理栄養士
岡田 拓朗 亀田総合病院薬剤部
緒方  徹 国立障害者リハビリテーションセンター障害者健康増進・運動医科学支援センター センター長
岡村 浩嗣 大阪体育大学体育学部 教授
香川 雅春 女子栄養大学栄養科学研究所 准教授
笠原 政志 国際武道大学体育学部 准教授
蒲原 一之 国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター 副主任研究員
亀井 明子 国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター 先任研究員
久木留 毅 国立スポーツ科学センター センター長,専修大学文学部 教授
小清水孝子 大妻女子大学家政学部 教授
小西 可奈 東洋大学食環境科学部 助教
近藤 衣美 国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター 研究員
鈴木志保子 神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部 教授
田口 素子 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
田畑 尚吾 慶應義塾大学スポーツ医学総合センター 助教
寺田  新 東京大学大学院総合文化研究科 准教授
鳥居  俊 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
東田 一彦 滋賀県立大学人間文化学部 准教授
松島 佳子 愛知淑徳大学健康医療科学部 准教授
松本  恵 日本大学文理学部 准教授
真鍋 知宏 慶應義塾大学スポーツ医学研究センター 専任講師
元永 恵子 国立スポーツ科学センタースポーツ研究部 研究員
柳沢 香絵 相模女子大学大学院栄養科学部 教授
柳下 和慶 東京医科歯科大学スポーツ医学診療センター
山澤 文裕 丸紅(株)丸紅健康開発センター センター長
吉岡 美子 京都産業大学現代社会学部 教授
由田 克士 大阪市立大学大学院 生活科学研究科 教授
吉野 昌恵 国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター 研究員
〈五十音順〉

書籍データ

【発行日】 2020年3月
【判型】 B5
【ページ数】 292
【図表】 図127/表93

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はじめに

日本のアスリートが国際大会等において活躍することが多くなった。その背景に栄養士がかかわっていて、食事のサポートを行っていることが報道される機会も増えている。スポーツ栄養は、栄養士や管理栄養士あるいは一般の方々も含め、栄養のさまざまな分野の中でも注目度の高い分野といえるだろう。本書はとくに「実践するためのスポーツ栄養」を意図して編集した。実践のためには、基礎的知識を正しく理解したうえで、対象者の食生活・食環境を把握し、必要なサポートを行い、アスリート自身が望ましい食生活ができるように支援する必要がある。競技種目やトレーニング期に対応した応用も必要であり、そのためには各種エビデンスを正しく理解し、それらを応用し、さらにはエビデンスの蓄積も必要である。スポーツ栄養において、本書は現状では途中経過を伝えているにすぎないが、本書を通じてさらにスポーツ栄養の発展に貢献できれば幸いである。また、本書自体も適宜、改訂を行い、最新の正しい情報提供に努めたい。
公益財団法人日本スポーツ協会と公益社団法人日本栄養士会が共同認定している公認スポーツ栄養士という制度がある。公認スポーツ栄養士の養成のカリキュラムは、2019年度より改定され、本書はこの公認スポーツ栄養士養成における専門講習の新カリキュラムをもとに構成している。そのため、公認スポーツ栄養士養成において、公益財団法人日本スポーツ協会が他の競技の指導者養成と合同で行っている共通科目や公認スポーツ栄養士養成において受講されている特定非営利活動法人日本スポーツ栄養学会のベーシック講習会で受講されるようなとくにスポーツに関する基本的な部分についてはふれていない。また、公認スポーツ栄養士受講資格に管理栄養士が含まれることから、管理栄養士が当然知っているべき事項についても、詳細にはふれていない。そのため、本書からスポーツ栄養の勉強を始める読者にとっては、栄養学の基本やトレーニング・競技特性の基本などについての記載が不十分なものとなっている。必要に応じて、他の書籍等で研鑽を深めてほしい。
なお、各種の用語や英語表記の日本語訳などについては、本来は複数の学会等で十分な議論のうえ、使用すべきである。本書においては、特別な場合を除き、関連項目をおもに記載した著者の用語に本書全体を統一することで、各著者のご了解をいただいた。今後は、各種用語や日本語訳を整理する議論が、各関連学会を含めて必要であろう。
公認スポーツ栄養士養成の専門講習は、現在は特定非営利活動法人日本スポーツ栄養学会が担当している。本書の各項目の著者は、公認スポーツ栄養士養成の専門講習において、講師を担当いただいている先生方を中心に執筆をお願いした。公認スポーツ栄養士養成の新カリキュラム確定から、本書の発行までの間が短期間であったため、各アスリートのサポートや本務で多忙を極める先生方に、無理を承知で短期間での執筆をお願いし、多くの先生方のご協力をいただいた。執筆いただいた先生方には、心からの感謝を申し上げたい。また、学会内の内輪ではあるが、カリキュラム改定から著者選考時に公認スポーツ栄養士養成の担当理事であった小清水孝子理事、こばたてるみ理事、柳沢香絵理事、そして教科書作成時に担当理事である鈴木志保子理事、松本恵理事には、各作業において多大な協力をいただいた。この場を借りて、心からのお礼を申し上げる。

2019年12月
編者一同

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