からだからはじまる保育のアート ―創造と表現がつながってあふれる―

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からだからはじまる保育のアート ―創造と表現がつながってあふれる―

(book0055)

編著者

西 洋子・本山子・岡本雅子
協力園:竹の子幼稚園・岡崎女子短期大学附属嫩幼稚園・綾東幼稚園

書籍データ

【判型】 A4変形オールカラー
【図表】 写真・画像多数
【発行日】 2018年2月刊行

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はじめに

◆保育の場を表現でいっぱいに◆

本書を、保育者を目指す学生に、そして、子どもと共にある保育者に届けます。
「保育の場を表現でいっぱいにしたい」、私たちはそんな思いで、子どもたちとの身体表現あそびを続けています。本書の「2 実践編 からだからはじまる保育のアート」に収めた身体表現あそびは、私たちが、さまざまな生活環境にある子どもや保育者、地域の人々と協働して積み重ねてきたものです。本書では、そのひとつひとつが、他のあそびや生活とつながり合って、さらに豊かにふくらんでいく様子を、多くの写真とあわせて紹介しています。
生き生きとした表現の輝きは、それぞれの子どもの個性から生まれます。表現には、これが正しいという正解はありません。本書に掲載した実践を参考に、あなた自身が子どもと共に、新しい表現あそびをたくさん創りだしてくださることを、心から願っています。

◆からだからはじまる保育のアート◆

保育の場には、子どもの感性や創造性、芸術性とかかわる側面と、子どもに対する技や技術とかかわる側面とが分かち難く含まれています。本書ではそれを「保育のアート」と呼びたいと思います。
子どもの感性や創造性は、あそびや生活でのさまざまな表現を通じて育まれます。自ら表現したいと願い、生き生きと表現することで、子どもは、そして保育者もまた、自分らしさと新しい可能性をたくさん感じます。そして、自分とは異なる他者の表現にふれ、それを受け入れることで、すべての人の存在は等しく大切であることに気づきます。さらに、共に表現を創り合うことで、さまざまな人がかかわり合うことの楽しさと難しさ、やりとりから生まれる豊かさといった、表現の真の意味を感じるのです。そうした環境をつくり、保育者自身も自ら環境となることが、保育のアートです。そして、この保育のアートは、子どもと保育者のからだからはじまります。保育者を目指すあなたの、保育者としてのあなたのからだには、あなた自身の感性が宿っています。子どもとのかかわりややりとりを通じて、からだからは、常にさまざまな表現が生まれているのです。子どもと共にある時、感性と創造性にかかわる「保育のアート」を、こころにとどめていただきたいと願います。

2018年新春
編著者代表  西 洋子

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