ローイングの健康スポーツ科学

book0039

ローイングの健康スポーツ科学

(book0039)

編著者

樋口 満(早稲田大学スポーツ科学学術院 教授)

著者

浅香 明子 (早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程)
石島 寿道 (東京農工大学 特任助教)
金岡 恒治 (早稲田大学スポーツ科学学術院 准教授)
河野 寛 (早稲田大学スポーツ科学学術院 助教)
川上 泰雄 (早稲田大学スポーツ科学学術院 教授)
丸藤 祐子 (早稲田大学スポーツ科学学術院 助手)
坂本 静男 (早稲田大学スポーツ科学学術院 教授)
関根 千恵 (早稲田大学大学院スポーツ科学研究科)
曹 振波 (早稲田大学スポーツ科学学術院 次席研究員)
田口 素子 (日本女子体育大学 准教授)
寺田 新 (日清オイリオ株式会社研究員)
平山 邦明 (国立スポーツ科学センター 研究員)
福 典之 (東京都健康長寿医療センター 主任研究員)
三上 恵里 (早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 博士後期課程)

コラム執筆者

高村 光佐子
竹内 鑑二
田島 正孝
堀内 浩太郎
谷古 善昭

書籍データ

【発行日】 2011年9月8日

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はじめに

近年,中高年齢層の人々を対象として,健康の保持・増進,生活習慣病予防,またメタボリック・シンドローム予防のために,日常生活において活発に身体活動を行うことが奨励されている.そのための身体活動として,男女を問わず幅広い年齢層で,ウォーキング,ジョギング,スイミング,そして各種球技などさまざまな運動・スポーツが行われ,年々その人口は増加している.一方で,スポーツそれ自体を楽しみ,地域レベルから全国レベル,さらには世界レベルの大会に参加している中高年者も多くみられ,そのなかでも高い競技レベルを有し,“マスターズ”と呼ばれている人々もかなりの人数になっている.
“ローイング(ボート漕ぎ)”は我が国ではマイナーなスポーツとみられているが,欧米諸国では,長い歴史があり,日常生活に組み込まれ,生涯スポーツとして多くの人々に愛好されており,国際ボート連盟(FISA)は毎年,世界マスターズ・ボート選手権大会を欧米諸国で開催している.わが国でも,中高年ボート愛好者を対象とした大会(マスターズ・レガッタ)が各地で開催されるようになってきており,参加者が増えつつある.とくに,最近は,日本ボート協会(JARA)が主催するマスターズ大会が開催されるようになり,学生時代にボートを漕いでいたが,長く水辺から遠ざかっていた人々の参加が増えてきている.
早稲田大学スポーツ科学学術院,あるいはスポーツ科学研究科に所属する研究者,大学院生は,これまでマスターズを含む中高年スポーツ愛好者を対象としたスポーツ科学研究を,とくに健康増進との関連で行っており,その研究成果は国際的な学術誌に多くの研究論文として掲載されている.さらに,実践的にも中高年スポーツ愛好者の健康管理や運動指導を行ってきており,そのなかでも,ローイングを愛好する中高年者に関するスポーツ科学的研究や運動指導,健康管理を精力的に行ってきた実績がある.
このような実績が評価され,2010年9月に開催された日本体力医学会大会(千葉)では,シンポジウム“高齢者の健康づくりと新しいエクササイズ”において,“高齢者に対するローイング運動の健康増進効果”を発表することができ,さらに,公募によるワークショップでは,“ローイング(ボート漕ぎ)運動の健康スポーツ科学”が採択され,運動生理・バイオメカニクス,循環器系機能,身体組成と筋量,そしてスポーツ整形外科的視点から腰痛について発表する機会を得た.
以上のような背景と経過を踏まえて,本書“ローイングの健康スポーツ科学”を出版することとした.本書は,健康に関連するローイング研究の集大成と自負している.これまで我が国の健康スポーツの実践現場で“マイナー・エクササイズ”であった“ローイング”が,本書を介してボート愛好者のみならず,広く世間で知られるようになり,世界に誇る健康・長寿の我が国における“メジャー・エクササイズ”として普及していくが執筆者一同の希望である.

2011年9月
編者 樋口 満

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