脳性麻痺のリハビリテーション 実践ハンドブック 【目次】

発刊にあたって
はじめに
1章 周産期医療の進歩と脳性麻痺の発生について  船戸 正久
1.周産期医療の進歩
2.世界で一番小さな赤ちゃん
3.著明な進歩に伴う倫理的問題点
4.脳性麻痺(CP)の三大原因
5.脳性麻痺(CP)の発生率の変化
6.その他の原因
7.周産期障害と後遺症
2章 早期診断とリハビリテーション処方  鈴木 恒彦
1.何を診断するのか
2.妊婦、周産期の既往
3.療育支援準備
4.リハビリテーション処方
  1)ADL介助の方法
  2)姿勢コントロール
  3)目標
  4)養育・介護者による個別的育児環境
  5)医療的注意点5.早期診断の進め方
3章 リハビリテーション科
[1] 診察  梶浦 一郎
1.診察室の構造
2.標準的診察の手順
  1)問診
  2)背臥位
  3)腹臥位
  4)座位
  5)立位
[2] リハビリテーション手段
1.ボトックス治療
2.補装具
3.側弯変形の保存治療
4.コメディカル活動:理学療法(PT)
 (1)乳幼児のリハビリテーション  鶴田 ゆかり・黒澤 淳二
 (2)学童期のリハビリテーション  西野 紀子
 (3)側弯に対するリハビリテーション  松井 吉裕
5.コメディカル活動:作業療法(OT)  辻 薫
6.コメディカル活動:言語療法(ST)  中澤 優子・山本 典子・松川 達也・半田 早織
 (1)口から飲めない食べられない子どもに対するST支援
  1)口から飲み食べての発達
  2)ST支援の実際
 (2)痙直型脳性麻痺児に対するST支援
  1)摂食・嚥下
  2)発声・発語
 (3)アテトーゼ型脳性麻痺児
  1)摂食・嚥下
  2)発生・発語
7.コメディカル活動:訪問リハビリテーション  出口 奈和
4章 小児科
[1] 脳性麻痺児の呼吸障害  竹本 潔
1.なぜ“ゼーゼー”するのか
 (1)A:睡眠時の息を吸うときの“ゼーゼー”
  1)舌根沈下の対応
 (2)B:覚醒時の息を吸うときの“ゼーゼー”
  1)舌根後退の対応
 (3)C・D:息を吐くときの“ゼーゼー”
2.なぜ“ゼロゼロ・ゴロゴロするのか
 (1)A:咳の力の低下
  1)対応:機器を使用した排痰補助
 (2)B:嚥下障害
  1)対応
3.拘束性換気障害による肺胞低換気
  1)対応4.気管切開について
 (1)気管切開患者さんの不便
  1)声が出ない
  2)においがわからない
  3)いきんだり,きばったりできない
5.人工呼吸器
[2]脳性麻痺児の成長と栄養  柏木 淳子
1.摂食嚥下障害への対応
 (1)誤嚥により何が起こるのか
 (2)嚥下障害の評価
  1)きき取り事項
  2)一般所見・経口摂取の観察
  3)画像検査
 (3)嚥下障害の対策
 (4)経管栄養のいろいろ
[3]てんかん  飯島 禎貴
 (1)てんかん波
 (2)けいれん
 (3)けいれんの起こりやすいタイミング
 (4)けいれんの種類
 (5)てんかんの治療
 (6)けいれんに対してできること
  1)事故・ケガの予防
  2)発作の記録
 (7)けいれんではない「けいれん」
  1)不随意運動
  2)感情表現
  3)偽発作
[4]画像診断1.検査の限界
5章 整形外科  梶浦 一郎
1.整形外科的評価
2.補装具
 (1)短下肢装具
 (2)股関節外転装具
3.手術
 (1)股関節
 (2)膝関節
 (3)足関節
4.過剰筋緊張亢進に対する手段
6章 歯科:脳性麻痺に対する歯科診療  中村 由貴子
1.口腔形態の特徴
2.歯科疾患の特徴・特有の問題
 (1)う蝕について
  1)経口摂取の場合
  2)非経口摂取の場合
 (2)歯肉炎・歯周病について
 (3)歯の摩耗・損傷と修復物の脱離
 (4)口腔粘膜・舌などの咬傷について
 (5)抗けいれん薬の副作用による歯肉の増殖・肥厚
3.口腔ケアについて
 (1)歯磨きの難しさ
  1)効率よく歯垢を除去するには
  2)嚥下機能不全のため、誤嚥のリスクが高い場合
  3)非経口摂取で口の動きが少ない、あるいはほぼない場合
4.歯科診療上の留意点について
5.大切にしていること
7章 麻酔科  北村 征治
1.麻酔科が注意するポイント
2.麻酔科に対する反応の特徴
3.術前準備と麻酔前投薬
4.全身麻酔管理
5.術後疼痛管理
8章 リハビリテーション看護の実際  杉浦 みき・香月 みよ子
1.心身障害児・者看護
2.栄養摂取方法
 (1)経口摂取:看護師が行う誤嚥予防のための食事介助のポイント
  1)ポジショニング(姿勢のコントロール)
  2)嚥下の確認
  3)食事の取り方の工夫
  4)緊張への対応
  5)自助具の提供
 (2)注入食
  1)経管栄養の注意点
  2)栄養チューブの挿入時から挿入後のポイント
  3)栄養チューブの固定ポイント
 (3)胃ろう
3.中心静脈栄養
 (1)観察ポイント
4.排泄
5.更衣
6.睡眠
7.吸引
 (1)鼻腔・口腔吸引で気をつけるポイント
 (2)気管内吸引で気をつけるポイント
8.呼吸器
 (1)観察ポイント
 (2)看護ポイント
9.気管切開
 (1)観察のポイント
 (2)介助時に気をつけるポイント
10.人工肛門
11.膀胱・尿道留置カテーテル
12.褥そう
13.てんかんの看護
9章 在宅支援活動  船戸 正久・近藤 正子・絹川 美鈴
1.NICUという家から帰れない子どもたち
2.NMCS長期入院児の減少
3.重症心身障害児者の現状
4.地域での在宅生活支援の3本柱
5.NICU等の後方支援
6.大阪発達総合療育センターでの在宅生活支援
7.ショートステイ(短期入所)について
8.訪問看護・訪問リハ
9.訪問診療・往診