1章 日本におけるボバース概念の導入と発展 梶浦 一郎
- 我が国の医学的リハビリテーションとボバース概念との出会い
- 聖母整肢園の開設
- ボバース記念病院の開設
2章 ボバース概念と治療原則 紀伊 克昌
- ボバース概念の誕生
- RIPとボバース体操からの脱皮
- 成人疾患分野向け「片麻痺の評価と治療」
- ボバース夫妻以降
- 脳卒中後遺症者へのリハビリテーション治療原則
3章 脳血管障害の病態と治療 岡崎 知子・柳原 武彦
- 脳梗塞
- 脳出血
- クモ膜下出血
4章 脳卒中地域リハビリテーション: 中山 博文
stroke unit における急性期・回復期リハビリテーションと地域における維持期リハビリテーション
- SU の歴史的発展
- Stroke Unit とは
- デンマークのSU :ビスパニア病院における脳卒中ケア
- Stroke Unitの効果
- Stroke Unitの効果に対する影響因子
- SU効果のメカニズム
- 維持期リハビリ
5章 最近の神経生理学の話題:シナプスの可塑性と姿勢調節 久保田 競
- シナプスの可塑性
- 脊髄の可塑性
- エキササイズと脊髄
- 皮質地図の可塑性:体性感覚野の場合
- 姿勢と固縮
6章 中枢姿勢制御機構と正常運動 紀伊 克昌
- 中枢姿勢制御機構について
- 正常姿勢トーン
- 病的姿勢トーン
- 正常相反神経支配(正常相反相互作用)
- 異常(病的)相反神経支配
- 機能的巧緻動作の基礎となるすべての多様な運動パターン
- 病的(異常)パターン
7章 姿勢制御と運動制御 真鍋 清則
- 姿勢制御と運動制御の要素
- 姿勢制御と運動制御の神経機構
- 先行随伴性(予測的)姿勢調節
- コア・コントロール
8章 評価 曾根 政富
- ICF(The International Classification of Functioning, Disability, and Health)
- 評価の実際
9章 成人片麻痺急性期の特徴と治療 大槻 利夫
- 急性期の特徴
- 急性期における臨床像の神経学的背景
- 急性期治療の基本原則
- 急性期治療の実際
10章 成人片麻痺回復期の特徴と治療 大橋 知行
- 回復期の特徴
- 回復期の治療の基本原則
- 治療例
11章 慢性期成人片麻痺者の特徴と治療 古澤 正道
- 非効率的運動パターンの構築化
- 非神経原生による機能低下
- 症例報告
12章 脳卒中の作業療法 柏木 正好
- 作業療法とは
- リハビリテーションの一般的な理解と作業療法
- もうひとつの方向性
- 活動場面例
- 日常生活活動(ADL)
13章 成人片麻痺の上肢と手の機能と日常生活活動(ADL) 林 克樹
- 上肢と手の機能
- 成人片麻痺患者の上肢と手の機能目標
- 上肢と手の機能障害の特徴
- 上肢と手の治療の実際
- 患者、家族指導
- 上肢スイングの治療
14章 ボバース概念に基づく神経心理学的問題の評価と介入 渕 雅子
- 認知の障害
- 行為の障害
15章 口腔顔面領域へのアプローチ 長谷川 和子
- 口腔顔面領域の機能的活動
- 発声発語・摂食嚥下・表情の治療のための準備
16章 口腔運動の改善 椎名 英貴
- 口腔運動について
- 口腔運動の練習
17章 発声に対してのアプローチ 椎名 英貴
- 発声の生理
- 姿勢と呼吸コントロール
- 喉頭の問題
- 治療原則
18章 構音に対してのアプローチ 長谷川 和子
- 構音障害の診方
- 問題への対応
19章 ハンドリングの基本 真鍋 清則
- ハンドリングとは
- ハンドリングの変遷
- キィ・ポイント・オブ・コントロール
- ハンドリング上の留意点
20章 キィ・ポイント:中枢部・近位部・遠位部 真鍋 清則
- 中枢部キィ・ポイント
- 近位部キィ・ポイント
- 遠位部キィ・ポイント
21章 症例報告:右片麻痺 平木 治朗・稲村 一浩
- 治療経過
- 考察
22章 症例報告:左片麻痺 曾根 政富
- 観察・分析
- 治療1
- 治療2
- 治療3
- 治療4
- 治療5
23章 成人片麻痺の整形外科的問題と治療 鈴木 恒彦
- 覚醒レベルが低い急性期における処置
- 覚醒後の急性期における処置
- 覚醒後の回復期における処置
- 整形外科手術
- 補装具とその他の整形外科的処置