1部 こころを鍛える
序章 子どものこころとからだを強くする 山地 啓司
- 現代の子どもは幸せか
- “生きる力”とは
- 学力低下と体力低下は表裏一体である
- 最も低下したのは徳力である
- たくましい“こころとからだ”を鍛える
1章 脳を鍛える 寺沢 宏次
- 脳は精神活動をつかさどる
- 前頭葉の46野
- GO/NO-GO課題による大脳活動
- 大脳活動の5つの型
- 大脳活動の型の研究経緯
- コミュニケーションの重要性
- コミュニケーションの欠落
- 言語と会話
- スポーツ・運動の重要性
- 失ってはならないもの
2章 やる気を育てる 岡沢 祥訓
- 内的動機づけ
- 運動有能感
- 運動有能感を高める方法
3章 五感を鍛え育てる 城後 豊
- 心と五感
- 目を閉ざした行動と感覚的な視覚
- 聞き耳を立てる体験的な聴覚
- かぎ分ける力を発揮する臭覚
- 味わいと味がわかる味覚
- 触れることの大事さを生み出す触覚
- 総合的な「感性を育む」野外体験型学習の実践例
感性を育む野外体験型教育における実践的研究
―道民の森・森の子クラブの実践より―
4章 危険をいち早く察知する 村越 真
- 子どもを取り巻く危険
- 危険に対する2つのアプローチ
- 危険認知の実態
- 子どもを取り巻く危険にどう対処するか
5章 こころを癒す 竹中 晃二 上地 広昭
- 最近の運動不足、身体活動不足に起因する諸問題
- 運動の心理的効果における従来の仮説
- 子どものストレス緩和に果たす身体活動・運動の役割
- 子どこにおける身体活動・運動レベルと社会的スキル
- 自由遊びの重要性:子どもの自立心、社会性を養う身体活動・運動の要素
- 自由遊びを生み出す介入方略の開発
2部 からだを鍛える
序章 子どものからだを鍛える意義 戎 利光
- 運動不足による健康障害
- 生活習慣の乱れによる体力低下
- 体力低下の不健康さ
1章 姿勢をつくる 生田 香明
- 人間の姿勢の特徴
- 人間の直立姿勢
- 人間の立つ・歩く・走る動作と姿勢
- 子どもの遊びの変化とからだの健康問題
- 遊びの変化がもたらした幼児や子どもの「からだの健康問題」
2章 低体温傾向を防ぐ 大貫 義人
- 子どもの低体温傾向について
- 低体温傾向者の体温調節
3章 小児肥満を防ぐ 石井 好二郎
- 楽しい水中運動
- 小児肥満はなぜ起こる
- 肥満を防ぐ要因
4章 動きを取り戻す 植屋 清見
- 子どもを取り巻く今日的環境
- 不健康な現代の子どもたち
- 体力低下・運動能力低下の子どもたち
- 子どもたちが運動することの意味と意義~健康の確立の核づくりのため
- スキャモンの発育・発達曲線にみる子どもの神経系の発達
- 発育・発達特性を踏まえた動きづくりの原理
- 各種スポーツの動きづくりの基本~「釘刺し」動作を例にして~
- 動きを取り戻す(つくる)各種運動・ゲーム・遊び
5章 家庭でのからだづくり 石井 好二郎
- 食卓はからだづくり・こころづくりの原点である
- 生活習慣としての身体活動
6章 学校でのからだづくり
- 幼児の体力づくり <宗高 弘子>
1. 運動発達の様相
2. 保育現場での実践と取り組み
3. 生活リズム - 児童・生徒の体力づくり <木原 成一郎>
1. 現状の把握
2. 児童の体力づくり
3. 生徒の体力づくり - 知的障害児の体力づくり <草野 勝彦>
1. 低体力と運動不足
2. 体力づくりとモチベーション
3. 知的障害児の体力づくりと指導上の配慮 - 大学生の健康・体力づくり <碓井 外幸>
1. 大学生の健康・体力づくりに対する意識と実態
2. 健康・体力づくりの授業展開
7章 学校と地域での体力づくり 海老原 修
- 再度問う、本当に子どもの体力は低下したのか
- さらに問う 二極化は進行しているのか
- 応戦としての体育,挑戦としてのスポーツ
- 総合的地域スポーツクラブの可能性
終章 放置されているのか「こころ」と「からだ」の教育 山地 啓司