はじめに 運動生理・生化学の研究成果のスポーツ現場への応用 樋口 満
Ⅰ.運動生理学
1章 スポーツ選手の体格と身体組成 甲田 道子
- 身長と体重
- 身体組成
- 体脂肪率の測定方法
- スポーツ選手の身体組成
2章 トレーニングとエネルギー消費量 高田 和子
- 1日のエネルギー消費量の構成
- エネルギー消費量の測定
3章 スポーツ選手の体調管理と生理学的指標 坂本 静男
- スポーツ選手の体調管理の必要性
4章 スポーツ選手の呼吸循環器系機能 定本 朋子
- 有酸素性作業能力の指標―最大酸素摂取量―
- 呼吸機能と最大酸素摂取量―毎分換気量、肺拡散容量―
- 酸素運搬能と最大酸素摂取量―ヘモグロビン濃度―
- 循環機能と最大酸素摂取量―心拍出量、一回拍出量、心拍数、心肥大―
- 酸素摂取能力と最大酸素摂取量―動静脈酸素較差―
- 呼吸循環機能とパフォーマンス
5章 スポーツ選手の筋骨格系機能 町田 修一
- 筋線維タイプ
- 骨格筋の肥大
6章 運動時の水分補給と体温調節 伊藤 静夫
- 運動中の体温調節
- スポーツ活動中の水分補給
- 熱中症事故とその予防
7章 スポーツ選手の精神疲労と脳機能 内田 直
- 身体疲労と精神疲労
- 身体運動とうつ状態の発現メカニズム
- スポーツ現場に生かす知識
Ⅱ.スポーツ現場に生かす運動生化学
8章 スポーツ選手の体調管理と免疫機能 鈴木 克彦
- スポーツ選手と感染症
- 運動と非特異的防御機構
- 運動と体液性免疫
- 運動と細胞性免疫
- 運動とサイトカイン
- 休養・栄養面での対応策
- 健康増進のための適度な運動習慣の影響
9章 スポーツ選手の筋疲労と生化学的指標 中谷 昭
- 筋疲労について
- 筋疲労と血中CK、LDHおよびミオグロビンの変動
- 運動と血中CKレベルの変動
- 筋疲労と筋肉痛・筋損傷
- 筋疲労を低減する栄養・食事
10章 運動時の糖・脂質代謝と生化学的指標 川中健太郎
- 運動中の骨格筋におけるエネルギー源
- 運動中の疲労と糖・脂質代謝
- トレーニングによる骨格筋の代謝適応
11章 運動時の乳酸生成と生化学的応答 八田 秀雄
- 疲労は乳酸が原因ではないことが多い
- 乳酸は糖からできる
- 無酸素運動はあり得ない
- 乳酸は酸素がある状態で糖分解の高まりでできる
- 乳酸はエネルギー
- 乳酸のトランスポーターがある
- 糖は使いやすいが量は少ない
- マラソン終盤、サッカー終盤の疲労に乳酸は関係ない
- 疲労の原因は乳酸でないことが多い
- 疲労の原因は様々
- 血中乳酸濃度を指標として利用する
- 血中乳酸濃度はあくまで指標
- LT
- LT測定の実際
- 血中乳酸濃度を筋内からの1つの情報として利用する
12章 運動によるタンパク代謝と生化学的指標 岡村 浩嗣
- 血液
- 尿
- 筋肉などの組織
13章 スポーツ選手の貧血と生化学的指標 亀井 明子
- 貧血
- 鉄代謝の生化学
- スポーツ選手の貧血
- 貧血に関係する生化学的指標
- スポーツ選手の貧血および鉄欠乏の予防
14章 スポーツ選手の体調管理とビタミン・ミネラル 石見 佳子
- 水溶性ビタミン
- 脂溶性ビタミン
- ミネラル
15章 スポーツ選手の内分泌機能と性ホルモン 木村 典代
- ホルモンについて
- 一過性運動時と運動トレーニング時のホルモン分泌の変化
- 運動時の内部環境とホルモンの働き